モロヘイヤを生で食べたらヤバイ!食べ方の注意点やレシピも紹介

モロヘイヤアイキャッチ

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エジプト原産で、女王クレオパトラも好んで食べていたと言われる夏野菜、モロヘイヤ。

抗酸化作用のある栄養素を多く含んでいて、お肌や血管の老化防止にとてもいいと言われています。

おひたしやスープにすると独特のぬめりや触感があって喉ごしがいいので、夏でも美味しく食べられますよね!

そんな生で食べるとヤバイ、食べ方に注意をしなければならないという噂があるんです!

なぜ生で食べると良くないのか、モロヘイヤの茎や種など、どの部分を食べると良くないのか?

また、美味しく食べるにはどういう食べ方がおすすめなのかなど!

モロヘイヤに関する様々な疑問について役立つ情報を調査しまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

 

モロヘイヤを生で食べたらヤバイ理由は毒性

生で食べるとヤバイと言われているモロヘイヤ。

ではなぜ生で食べると良くないと言われているのでしょうか。

 

モロヘイヤの毒性と症状

その理由は、モロヘイヤの毒性にあるんです!

モロヘイヤに含まれている毒性の名前は【ストロファンチジン】と呼ばれるものです。

このストロファンチジンには、心筋の収縮力を強高める作用があるんです。

場合によっては心不全を引き起こすこともあるそうで、心臓が止まってしまうほどの毒があるなんてとても怖いですよね…。

他にもめまいや動悸、起立不全、さらには腹痛や嘔吐、下痢などの症状が報告されています。

 

毒性があるのは茎や種!新芽は?

モロヘイヤの毒性は成熟した種子や茎、枝葉ばかりではなく、成熟途中の種子や種子のサヤなどにも見られます。

他にも、発芽したばかりの若菜にも毒性が含まれていることがわかっているそう。

これだけ読むと、毒だらけでモロヘイヤを食べること自体が大丈夫なのかと思ってしまいますよね。

しかし、スーパーや八百屋などで手に入るモロヘイヤには毒性が含まれていません。

なぜかというと、市場に出回っているものはきちんと収穫時期を守っているので、毒性が含まれていないんですね。

逆に、家庭菜園などで収穫時期を誤ると強い毒性を持つ可能性が高いので、かなりの注意が必要です。

 

毒性のある茎や種を食べたときの対処方法

では、もしも誤ってモロヘイヤの毒性のある部分を口にしてしまった場合はどう対処すればよいのでしょうか。

一番大切なことは毒を体の外に出すことです。

下痢や嘔吐の症状が出た場合は無理に止めようとせず、体内の毒素を出し切ってくださいね。

その際は、脱水症状のような症状が出る場合もあるので水分補給をしっかりと行ってください。

動悸や起立不全などは重篤な症状になる前に、無理せずに医療機関を受診することをお勧めします。

 

モロヘイヤの食べ方の注意点

結論から言うとモロヘイヤは生で食べても問題ありません。

収穫期を守ってるものであれば毒性はないので、安心して大丈夫でしょう。

では、茎や花は食べてもいいのかという点について説明していきますね。

モロヘイヤの茎の食べ方

モロヘイヤの茎も収穫時期を守っていれば食べても問題ありません。

しかし、下の固部分は固くて食べにくいので、上の方の柔らかい部分を加熱調理するのがおすすめです。

シャキシャキした食感があるので、茎のみで調理する場合は炒め物やきんぴらにすると美味しいですよ。

モロヘイヤの花の食べ方

モロヘイヤは小さな黄色い花が咲きますが、花も食べることができるんです!

しかし花が付いたら切り落としてしまった方が、脇から茎が出てきて新しい葉が付いてくれます。

ですので葉を食用として育てる場合は、花の付いた茎を切ってしまった方がたくさん葉が育ちますよ。

どうしても食べたい場合は、葉と同様におひたしや天ぷらにすると良いでしょう。

 

生のモロヘイヤ食べ方

モロヘイヤは生でも問題なく食べられます。

そのままサラダにしたり、刻んで納豆に混ぜるといいでしょう。

しかし生食だとえぐみが強く、独特のねばりは弱くなります。

生で食べるとヤバイという噂もありますが、それはモロヘイヤに含まれるシュウ酸という物質が原因です。

これは結石の原因になる物質で、結石と聞くとやはり生は良くないのではと思いますよね。

しかし100gあたりのシュウ酸の含有量は、実際は生のキャベツを食べるのと変わらないかそれより少ないのです。

ですのであまり気にすることはないのですが、どうしても気になる方は茹でて調理することをおすすめします。

シュウ酸は水溶性なので、茹でこぼせばほとんど水に溶けだしてしまうので、気にせず食べることができますよ。

 

家庭菜園のモロヘイヤの食べ方は特に注意

家庭菜園で収穫したモロヘイヤを食べる際は、やはりその毒性に注意しなければなりません。

モロヘイヤは収穫時期を間違えてしまうと毒が発生し、その実を食べた牛が死亡した事例もあるほどです。

成熟した種子(最も多い)

成熟中の種子

成熟種子のさや

発芽からしばらくまでの若葉

収穫期をすぎ固くなった葉や茎

以上が毒を含んだ部分になり、特に成熟した種子に毒性が強いです。

成熟途中の種子にも毒性がありますので、家庭菜園する場合は種子は食べないようにしてください。

そして収穫時期をすぎた葉や茎にも毒が発生しますので、少しでも収穫が遅れた場合は安全のために食べないことが鉄則です。

「少し過ぎただけだし…」と食べてしまい、最悪死に至ると大変ですからね。

ではそんなモロヘイヤを収穫するベストなタイミングですが、草丈が50cm~60cmまで成長すれば収穫可能となります。

種をまいてから約4ヵ月頃が目安と言われています。

50cm~60cmまで成長したら、若葉の先端約10cm~20cmの部分を摘み取って収穫していきましょう。

収穫できなくなる時期としては、花が咲いたタイミングです。

開花すると茎にも毒が集まり始め、さやにも付き始めるので食べないようにしてください。

毒性があるかないかを見分けるには、草丈の育ち具合と開花したかどうかになりますので、家庭菜園でモロヘイヤを育てる方はそこをポイントにしてくださいね。

モロヘイヤのおすすめの食べ方とレシピ

それでは、モロヘイヤの美味しく食べられるおすすめの食べ方とレシピをご紹介します!

おひたし

モロヘイヤの食べ方で定番ともいえるおひたし。

10分以内で簡単に作れて、モロヘイヤの栄養を丸ごととれるのでおすすめです♪

『モロヘイヤのおひたし』

カルシウム、カロチンなどの栄養価が高いモロヘイヤ。とろとろの口当たりがくせになります。

料理: 村田裕子

撮影: 中村淳

モロヘイヤのおひたし

 

【材料 (2人分)】

  • モロヘイヤ 1束(100g)
  • 削り節 適宜
  • 塩 しょうゆ

調理時間  熱量 25kcal(1人分) 塩分 0.4g(1人分)

【作り方】

  • モロヘイヤは葉先を摘み、塩少々を入れた湯でさっとゆでて水けを絞り、ざく切りにする。

  • 器に盛り、しょうゆ適宜をかけて削り節をのせる。
    熱量25kcal、塩分0.4g(1人分)
    時間5分

引用元:https://www.orangepage.net/recipes/detail_11755

 

スープ

葉が柔らかいモロヘイヤは、スープにするのもおすすめです。

細かく刻めば幼児にもなるので、家族全員で楽しめますよ。

ちなみにモロヘイヤの原産国であるエジプトでは、スープで食べるのが一般的だそう。

こちらは料理研究家リュウジさんのバズレシピで、エジプトで食べられているものを元にされています。

クレオパトラも愛したモロヘイヤスープということで、美容にもバッチリです!

 

ネバネバ丼

ネバネバ、つるっと喉ごしのいいモロヘイヤは、納豆や山芋と合わせてネバネバ丼にするのもおすすめです。

暑い夏でも食べやすく、夏バテ防止にも効果的ですよ。

生でも大丈夫ですが、ネバネバ丼にする場合は粘り気を強くするために湯がいてから刻むといいでしょう。

こちらは管理栄養士監修の糖尿病向けのレシピを多く載せているので、健康を気にされる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

エジプトでのモロヘイヤの食べ方

 

エジプトの女王クレオパトラが愛したと言われるのがモロヘイヤのスープです。

また、古代エジプトの王様が病気にかかった時にモロヘイヤのスープを飲ませるとたちまち良くなったということから、王様の野菜と呼ばれていたそう。

エジプトでは細かく刻んでスープでのばして食べるのが一般的で、にんにくをきかせるのがポイントだそうです。

 

まとめ

  • モロヘイヤの毒性はストロファンチジン
  • ストロファンチジンには強心作用があり、めまいや動悸、起立不全、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が報告されている
  • スーパーや八百屋で手に入るモロヘイヤに毒はない
  • 種子や収穫時期を過ぎた茎や葉、発芽してしばらくの若葉には毒がある
  • 毒性を口にしたら無理せず病院へ行く
  • 嘔吐や下痢は無理に止めず毒を体内から出し切る
  • 花も食べられるが花の付いた茎を切ったほうが葉が多くなる
  • 生で食べても問題ないがシュウ酸が含まれるので結石が気になる場合は加熱調理する
  • エジプトではスープで食べるのが一般的

いかがでしたでしょうか?

栄養満点だで調理も簡単なモロヘイヤ。

収穫時期さえ間違えなければ生でも問題なく食べられますので、今年の夏はぜひモロヘイヤで夏を乗り切ってはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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